二の腕がプルプルしていると薄着になる季節やジムに行くときに恥ずかしいという気持ちはありませんか?
腕だけ痩せて胸や太ももはある程度ボリュームを残したいという「部分痩せ」、果たして可能なのでしょうか?
よく謳われる部分痩せはあり得ない
部分痩せは美容外科への相談件数も多く、たくさんの人が困っているようです。
部分痩せの希望は、お腹の脂肪をとりたい、二重あごをなおしたいなどが多いようです。
部分痩せは、脂肪吸引手術などの外科手術でなければ実現できません。
長い間、身体の気になる部分だけ痩せたいという願望は、私たちのかなわぬ夢のままであり続けています。
よく「部分痩せはこれでOK」というダイエットメソッドなどがメディアを賑わします。
しかし、残念ながら本当に身体の一部分だけが痩せるということはありません。
なぜなら、身体の脂肪はつく順序と落ちる順序は決まっているからです。
特定の箇所だけ不自然に痩せている人を見かけることがないように、脂肪は特定の順番で増えていき、その反対から減るようにできているのです。
脂肪の仕組み
身体の脂肪には大きく2種類あります。
ひとつは、内臓脂肪と呼ばれる、内臓の周囲に蓄積する脂肪です。
もうひとつは、皮下脂肪と呼ばれる、皮膚組織の下に蓄積する脂肪です。
内臓脂肪は肥満が引き起こす重大な疾患の原因となります。
基準を上回る内臓脂肪の蓄積は見た目だけでなく、健康と生命にも危険が及びます。
脂肪の付く順番
内臓脂肪型・皮下脂肪型と肥満の種類も大別されるようですが、たいていの場合は皮下脂肪だけが多いということはありません。
体脂肪はまず内臓脂肪からつき、そのあとに皮下脂肪がついていきます。
皮下脂肪がつき始めたころには、内臓脂肪はもう内臓周りに蓄積されていると考えてよいでしょう。
そして、反対に体脂肪が落ちるときも、内臓脂肪から減り、続いて皮下脂肪が減ることで痩せていきます。
ダイエットで痩せる順番も同じなのです。
脂肪はいざという場合に備えるために、体内に蓄えます。
同時に内臓を衝撃から保護するクッションや体温調節などの役目をして、生命維持に大切な役割をしています。
脂肪は生命維持に特に重大な部分からつきはじめ、また落ちる時は生命維持にあまり重大ではない部分から落ちていきます。
たくさんの脂肪が必要な部位は「お腹」です。
お腹の中には大切な臓器がたくさん入っているので、脂肪が最初につき、また最後まで内臓保護のために脂肪が落ちにくい部分なのです。
たいてい脂肪がつく順番は、お腹・お尻→太もも→顔・胸→腕・ふくらはぎ→足首・手首となり、脂肪が落ちるのはこの逆の順番だと考えられています。
- お腹
- お尻
- 太もも
- 顔
- 胸
- 腕
- ふくらはぎ
- 足首
- 手首
痩せたい場所があるなら落ちるまで健全にダイエットを行うのが一番
身体には脂肪がつく順番と、落ちる順番があることがわかりました。
仮に、お腹だけ痩せたいとダイエットを頑張っても、生命維持に重要な役割があるため、最後まで落ちないメカニズムがあるのです。
腕の脂肪などは特に生命維持に重要でないため、それほど太りやすくない部分となります。
もし、腕の脂肪が気になり始めたら、腕の皮下脂肪が燃焼して落ちる順番まで忍耐強くダイエットを続けることです。
他の部位に比べると、比較的腕は脂肪が落ちるのが早いため、ダイエットすると落ちやすい場所だと言えるでしょう。
このように、気になる部分だけを狙って脂肪を落とすことはできません
部分痩せは物理的に不可能ですが、筋トレなどで気になる部分を引き締めることで部分痩せ効果は期待できます。
引き締めによる部分痩せ効果を目指しつつ、全身のダイエットを頑張ることが早いでしょう。
ダイエットと合わせて引き締めをすることがポイント
ダイエットで痩せることができても、イマイチ引き締まって見えないこともあります。
多くの場合、以下の二つによって引き締まって見えないようです。
- 筋肉が落ちてたるんでいる
- 肌のハリが落ちることでたるんでいる
特に加齢による筋力低下と、肌や肉のたるみは、痩せても隠せるものではありません。
筋力を上げることと、肌のハリを保つためのケアを怠らないのもポイントです。
筋力を上げるためには、やはり、筋トレをする必要があります。
日本人女性は共通して「筋トレをして筋肉が付くのがイヤ!」という認識で、トレーニングをしません。
しかし、モデルや女優は必ずと言ってもいいほど、ジムで筋トレをしています。
女性は筋肉の発達に関わるテストステロンが少ないため、かなりハードなトレーニングでも程よい引き締めになる程度なので安心してください。
筋トレはたるみを取ったり、肌のコンディション向上にも役立ちます。
そこに、さらに美顔ローラーや引き締める効果のあるサプリメントなどを取ると、部分痩せして見える効果が高くなりますよ。